レポート - 2017.01.29

金屋神社を波佐見焼で町おこし!

その4『受験ガンバレ!波佐見中学校3年生』

こんにちは。波佐見町地域おこし協力隊の福田です。
その3では、「波佐見焼の絵馬」の試作~完成までをご紹介しました。
次は、「その絵馬を誰に届けたいか??」です。

 

最初に思い当ったのが、受験や就職活動を控えている「波佐見中学校3年生」のみなさん。
町には高校が1つあるのですが、高校入学や就職を機に波佐見町を離れる子たちも出てきます。
さらに、高校を卒業すれば、大学進学・就職とさらに町を出る子たちが増えるでしょう。
その前に、町の産業である“波佐見焼の仕事”、町で一番歴史のある“金屋神社”のことを知ってもらえたら…。
この絵馬が、受験や様々な願いを後押しする光になれたらと考えました。

 

 そう決まったら、まずは波佐見町教育委員会次長の福田さんと波佐見中学校の校長先生に相談!
「断られるかもしれないなぁ」という不安が大きかったのですが、私たちの思いを理解し、快諾していただきました(ここらへんが波佐見町の懐の深さです!!)。

 

 

今年の3年生は5クラス。テレビ1社・新聞社4社の取材も入り、教室はいつもと違った緊張感!

 

 

そんな中でも、みなさん集中して思い思いの願いを絵馬に書いていました。

 

 

家族の健康のこと、受験のこと、部活のこと、好きな人のこと…。
「私が中学3年生だったころは、どんなだったかな?」と少ししんみりしながらも、1日をかけて約170枚の絵馬に願い事の書き入れを行いました。

 

 

その後は、釉薬をかけて窯業技術センターで焼成。

 

 

1枚でも割れることがあってはならん!!と、かなりの緊張のなか、無事、すべての絵馬が完成

 

(ホント、出来上がるまでがとても怖かった…。窯業技術センターの山口さん、本当にありがとうございました)。

 

 

完成した絵馬は、お守り・おみくじと一緒に魂入れ。
金屋神社の町おこしをしている、和山の和樹さん・林さん、陶芸家の朝長さん、私、そして金屋神社の役員の皆さんで、みなさんの健康や祈願成就を願いました。

 

 

そして、平成28年12月31日。大工さんが特設してくれた展示ボードに絵馬の飾り付け。

 

 

ということで、無事、大晦日から神社に奉納することができました。
私も12月31日24時に金屋神社に初詣に行ったのですが、絵馬の前で「〇〇先輩のあった~!!」と写真を撮っている女の子がいて、思わず胸キューン。
新年早々、温かな気持ちになったのでした。

 

 そして後日、さらに嬉しいことが…。波佐見中学校3年生の学年主任の丸尾先生から電話が。
「生徒が福田さんにお礼の手紙を書いたのでお渡ししたい」。もう、嬉しすぎですよ。(たとえ、先生の指示だとしても嬉しすぎです 笑)!!

 

 

この中に、とっても心に残る一文があったのでご紹介します。

 

「福田さんの意思を継ぐのは私たちだと考えています。今はまだ、町のために何かをすることはできないけれど、大人になったらふるさと波佐見町の活性化に協力したいです。」 

 

わ~~!!こんなことありますか?なんて嬉しい思い。波佐見の未来、とっても明るいです!

 

 ちなみに、絵馬は2月頃まで奉納した後、中学生のみなさんにお返しします。波佐見町にお越しの際は、ぜひ見に来てください。

 

■波佐見弁、教えるばい!■

しょんなか 意味/仕方がない

 

A「ごめん、明日は仕事が入ったけん行けんごたぁ~」

B「そら、しょんなか!」