企画展 - 2019.2.21
生命力あふれる海の生き物を巧みに表現!陶芸家 長瀬渉さんの世界
「海と過ごし生まれる作品達を陶に記す」をテーマに、陶芸家 長瀬渉さんの手によってリアルかつユーモラスに作陶された海の生き物たち。
ギョロリとした目玉、口からのぞく舌、皮膚の質感、どれもすごくリアルで今にも動き出しそうです。
1月下旬、日本橋三越本店で開催された陶芸家 長瀬渉さんの個展「海陶記」では、焼き物に姿を変えた躍動感あふれる海の生き物たち70点が一挙に集結しました。
モデルはいずれも長瀬さん自らが釣った魚たち。スケッチはせず、「釣った時の印象を伝えたい」とイメージでの表現に主眼を置いて作られているそうです。おこぜ、あらかぶ、ふぐ、たこ、あんこうなど、海の生き物を忠実に繊細に再現した作品を多く手掛け、これまでに数々の賞を受賞されています。
豊かな自然に囲まれた山形県で生まれ育ったという長瀬さん。幼い頃からヘラブナ釣りを始め、魚や昆虫といった身近なものから野生の動物まで様々な生き物に触れてこられたそうです。そんな愛嬌ある生き物たちに魅了され、その生き物を土で作ることが日常となり、またそれを見る人たちの喜ぶ姿に面白さを感じて作陶を続けられています。
長瀬さんは2003年に絵付けをされている奥様とともに波佐見町に移住され、2014年に「ながせ陶房」を築窯。現在は、作品作りをしながら、役場の人たちと連携して波佐見への移住計画を新たに考案したり、雇用のサポートまでされています。
ソトガワ美術館編集部が「ながせ陶房」を訪問した際の記事はこちら
波佐見の器や窯元を味わい尽くす!「秋陶めぐり」に魅せられて vol.2
「海陶記」にて展示された作品の一部はこちらのスライドショーよりお楽しみください。
次回の日本橋三越本店での個展は、2年後に決定しているとのことです。みなさんぜひ足を運んでみて下さい。詳細はまたソトガワ美術館でもお知らせさせて頂きます。
多方面で活躍中の長瀬さんから今後も目が離せません♪
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