企画展 - 2019.6.20

世界に類を見ない焼き物の宝庫 日本

 

世界でも類を見ない焼き物の宝庫である日本。全国各地に様々な焼き物の産地が点在し、国の伝統工芸品に指定されているものも沢山あります。日本の焼き物の始まりとして有名なのが縄文土器です。中でも最も古いものは青森県大平山元で見いだされた土器で、なんと1万6千5百年も前のもの。

 

「形の不均整さや焼いた時のシミやひび割れといった自然の造形に近いものに美しさを見出す」という点も日本の焼き物の魅力のひとつですね。

今回はそんな日本の焼き物5種類をご紹介します。

 

 

大堀相馬焼(福島)

 

 

 
 
 
 
 
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大堀相馬焼は、福島県浜通り北部の浪江町大堀で焼かれてきた陶器。略称として大堀焼とも言われます。

特徴は、表面にランダムに現れる「青ひび」や、「走り駒」の意匠、「二重焼」の技法。

青磁釉(青みがあり透明感のある釉薬)を用いた陶器が有名です。

 

 

笠間焼(茨木)

 

 

 
 
 
 
 
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笠間焼は、茨城県笠間市周辺を産地とする陶器。

伝統にこだわらない自由な作品が特徴で、様々な職人が革新的に生産しています。

実用的な水瓶や徳利から芸術的で斬新なデザインのオブジェまで多種多様な焼き物が焼かれています。

 

 

益子焼(栃木)

 

 

 
 
 
 
 
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益子焼は、栃木県芳賀郡益子町周辺を産地とする陶器。

釉薬を犬毛筆で塗りつける技法により、重厚感がありつつも、繊細な質感が特徴です。

砂気の多いゴツゴツとした土特有の質感を楽しめます。

 

 

九谷焼(石川)

 

 

 
 
 
 
 
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九谷焼は、石川県南部の金沢市、小松市、加賀市、能美市で生産される色絵の磁器。

「絵付けなくして九谷無し」という言葉があるように、その上絵付けが最大の特徴です。

豪快な構図から精緻で細かい絵まで様々な技法があります。

 

 

美濃焼(岐阜)

 

 

 
 
 
 
 
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美濃焼は、岐阜県(南部は旧美濃国)のうち、東濃地方の一部(土岐市、多治見市、瑞浪市、可児市)に跨る地域で作られる陶磁器の総称。

5世紀頃に作られていた須恵器をルーツとしており、日本で生産される陶磁器の50%以上のシェアを誇ります。

桃山時代にそれまでになかった自由な発想で登場したもので「美濃桃山陶」とも呼ばれます。

 

 

全国各地の産地の数は60以上、窯元は4000以上とも言われており、まだまだ沢山の焼き物が存在します。

歴史の詰まった日本の焼き物を、引き続きご紹介していきます!

 

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