企画展 - 2019.5.2
青と白の世界 白須純のポルトガル・アズレージョ 前編
みなさんはアズレージョをご存知だろうか?
ポルトガルの芸術を語る上では欠かせない、タイル装飾のこと。
とはいってもポルトガル語でアズレージョとは単に「タイル」のこと。
ポルトガルの人々は古くから、歴史や文化、伝説など様々なものをアズレージョに描くことで、私たち現代人に伝えています。
このアズレージョを見るとポルトガルの人々の穏やかで優しい人柄を感じられるようで、その青色からは、かつて海洋国家として栄えたことに誇りを持つ人々の気持ちがタイルに込められているような気がします。
この青にこだわり、青と白で作品を表現する日本人のタイル・版画作家 白須純の個展が、5月6日までEARTH + GALLERY(東京・木場)で開催されている。
版画を専門にしていた白須さんがポルトガル・アズレージョに出会ったのは、20年程前のこと。ロンドン大学スレード美術学校に留学、その版画科主任教授がバルトロメオ・ドス・サントス氏。サントス氏に認められた白須さんは、日本ポツロガル修好450周年記念壁画(93年/東京メトロ日本橋駅に設置)、マカオ博物館エントランスホール壁画(97年)の共同制作に協力。
その後、2004年から1年間、ポルトガルでタイル制作の研鑽を積んだ白須さんに、ポルトガル・パルメラ駅タイル壁画の単独制作の話が舞い込み、総面積約72㎡、総タイル数3560枚の3つの大壁画を約5ヶ月間で制作、2007年春に駅構内に設置された。
タイルに顔料が吸い込まれていくようなタイル描画独特の作用に惹かれて表現し続ける白須さんに、直接描き方を学び、絵付けをするアズレージョワークショップも期間中開催。
白須純 アズレージョ作品展示・販売
「Em Casa/アットホーム」
展示期間:~5月6日(月)まで 11:00-19:00
開催場所:EARTH + GALLERY 2階 (東京都江東区木場3-18-17)
ポルトガル芸術を代表する装飾絵タイル「アズレージョ」。青い絵や文様が描かれた美しいタイルは、礼拝堂から駅構内、住宅の壁面などあらゆる建物に飾られています。日本を代表するアズレージョのアーティスト白須純は、イギリス留学後に偶然「アズレージョ」と出会い、その魅力に惹かれました。木場に流れる気持ちの良い空気感にぴったりの作品を展示・販売します。
ポルトガルタイル・アズレージョ絵付けワークショップ。
オリジナルデザインのタイルを作ろう!
講師白須純が講師となり、お好きなデザインでポルトガルタイル・アズレージョを制作いただきます。
当日は、釉薬のかかった生のタイルに絵付けを行い、後日焼成したものをお渡しします。
講師:白須 純氏
日時:2019年5月3日(金)
11:00~12:30、13:30~15:00、15:30~17:00
定員各回10名
持ち物:絵筆(貸出も可能です)、エプロン、下絵(希望のものがある方)
※小学生低学年以下のお子さまは、保護者の方とご一緒の場合ご参加いただけます。
参加費:4000円(材料費・焼成費込)*1枚600円でタイルを追加いただけます。
*親子ペアでご参加の場合:5000円(大人4000円+子ども1000円)
*完成したタイルは後日ギャラリーでお渡し or 郵送(送料別)
ご予約は、info@earth-plus.com まで。
白須 純 Jun Shirasu
スレード美術学校 HDFA Higher Diploma of Fine Art 修了後、版画作品をポルトガル・英国・チェコ・マカオ・カナダ等で発表し、タイル画制作を始める。2007年、ポルトガル・パルメラ駅にアズレージョ壁画「三庭園」を制作。2011年、第 1 回ジョアナ・アブランシェス・ピント賞 (ポルトガル大使館・カモンエス院)受賞。ポルトガルのRattonギャラリーで個展、マカオ博物館エントランスホール(共同制作)、アルマーダ市プラガール駅「東洋遍歴記」 ポルトガル(共同制作) など国際的に作品を発表。東京在住。
白須純公式ホームページ www.shirasstudio.com
KEYWORD