ラオスの少数民族 モン族の手しごと

長崎県⇔ラオス

みなさまサバイディー!(←ラオス語でこんにちは。)
今回ご紹介するのは「モン族」という山岳少数民族が作る小物たち。
職人の細やかな手仕事に慣れ親しんでいる日本人の私たちも、圧倒される美しさと国民性溢れる可愛らしさを感じるはずです。

はじめはこちら!クロスステッチ。

一括りにモン族といっても、ラオス国内や近隣の国にも集落が点在していています。
ベースとなる伝統的な模様はあれど、細かな点は集落や作り手によって様々なんだって。
中には、民俗衣装を着たモン族の人たち自身が描かれた物も。


クロスステッチはポーチだけではなくストラップやピンバッジ、はたまたバッグなどに幅広くアレンジされています。
ポーチはいろいろな大きさがあるので、用途に合わせていくつでもコレクションしたくなっちゃう!
ちなみに写真のポーチは、全部およつの私物です。


お次は、色彩豊かなピアス。

1センチ四方のピアスの中に、細かい細かい刺繍。
とってもかわいいのーーー!ンガーム!
およつはこのピアスが大好きで、色違いで愛用しています。



こちらは、アップリケ。
個々の模様に意味があるんだって。
黒い巾着の中央に描かれた雲のような模様は、一つひとつがドラゴンを表現し、安らかな永遠の命っていう意味があるそうな。

重ねた布にデザインを描き、上布だけ切り抜き、さらに縫い付け、飾りの刺繍もして…と、めちゃくちゃ手が込んでる!
一見「ミシンで作ったのかな?」と思っちゃうくらいキレイに細かく縫われているのです。
コースターのように小さな物からベッドカバーのような大きな物まで、全て手しごとでチクチク。
もはや尊敬の域ですわ。

さて、最後は生活の1シーンを表す刺繍。

この刺繍は、村の人々の日常風景。家畜に餌をやったり水汲みをしたりトウモロコシを育てたり…。
右下のカラフルなスカートは、モン族女性の伝統衣装。奥に描かれているのはラオ族。
同じように見える刺繍でも、実は民族ごとの特徴が細かく表現されているのです。すごい繊細!天才!
こういった刺繍はその時々の生活を反映させたものが作られるから、時代ごとに少しずつ異なり、戦争中は戦争に関する刺繍もあったんだとか。
残念ながらおよつは見た事ことがないけれど。

今は基本的に、農耕の様子や動物の模様が主流です。


こちらは同じ刺繍でもちょっと現代的な香りのする、刺繍でできた布の絵本。

絵本と言っても、とりわけストーリーがあるというわけではないんだけれど。
こちらは観光客向けなのか、英語の説明付き。説明ももちろん刺繍です。
大量に並んだ様子は、まさにフォトジェニックー!
パシャリとせずにはいられない〜!!


どれを見ても欲しくなっちゃう、そんな物を作り出すモン族の人々。
実は、ベトナム戦争でラオスを率いる共産主義軍と対立したことから迫害され、数十年に渡り難民として暮らしていた過去があるのです。
今でも決して豊かとは言えない生活の中で少しでも生活の足しになるよう、子どもから大人まで刺繍を行っているんだって。

「かわいい!」の裏側に、過酷な歴史をもつモン族の人々の手しごと。
それでも、見る度に心ときめかせてくれる、同じものは一つとしてない素敵な刺繍たち。
気になる一品はありましたか?

次回は、日常生活でも残っているラオ族の民族衣装についてレポートします。
ではでは、レーオ ジューカン!(またね!)

*** 今日のラオス語 ***


ンガーム ▶︎ キレイ

人に対しても、物に対しても使える褒め言葉。
大人の女性に対しても使えます。

この単語を言われて一番びっくりしたのは、市場で買ったセロリに対して
「そのセロリ、ンガーム(キレイ)だね!」と褒められた時です。
野菜にも使えるらしい。